ナビロフト◉地域とつながるプログラム 〜from京都〜
烏丸ストロークロック×庭ヶ月 共同連作
2017年2月25日(土)・26日(日)@ナビロフト
凪の砦
な ぎ の と り で
【総収編】
作・演出:柳沼昭徳
京都を拠点とし、高い評価を集めている〈烏丸ストロークロック〉と、地域の垣根を越えて集った〈庭ヶ月〉が、3年間にわたる集団創作実験で生まれた短編作品を長編へと集成、2月〜3月に京都・名古屋・松山を巡演します。作・演出は、先日、京都市芸術新人賞を受賞、岸田國士戯曲賞やOMS戯曲賞などにもノミネートされ、近年益々注目を集める、烏丸ストロークロック代表・柳沼昭徳氏。柳沼氏にとって1年ぶりとなる新作が、《ナビロフト◉地域とつながるプログラム》に登場です。
『凪の砦』総収編 名古屋公演
会場
日程 2017年
2月25日(土)13:00 / 18:00
2月26日(日)13:00
★全ステージ、アフタートーク開催!
*受付開始は開演の30分前、開場は開演の15分前です。
*受付時に整理番号をお渡しいたします。整理番号順に
ご入場いただきます。
*学生の方は受付時に学生証のご提示をお願いいたします。
*演出の都合上、開演後はご入場をお待ちいただく場合が
ございます。
*未就学児童のご入場はご遠慮いただいております。
料金
【一般】前売:2,700円/当日:3,200円
【学生以下】前売:1,700円/当日:2,200円
※日時指定・自由席
チケット取扱
①お名前(フリガナ)②公演日時 ③枚数を
ご明記の上、お送りください。
ツアー情報
■京都公演
日程:2月9日(木)〜2月12日(日)
会場:アトリエ劇研
■名古屋公演
日程:2月25日(土)・2月26日(日)
会場:ナビロフト
■松山公演
日程:3月4日(土)・3月5日(日)
会場:シアターねこ
お問い合わせ
凪を求める旅
時代のせいか、歳のせいか、じっくりと腰を据えて話のできる仲間と場所を求めていました。
2014年に各地の演劇の現場で出会った7人のメンバーと、対話型のワークショップを2年にわたって行ってきました。それは講座というより、演劇を主としたゆるやかなコミュニティーと言った方が妥当で、演劇にかかわらず、映画や、政治や、書評など、たくさん話をし、異なる価値観を持った他人の話に耳を傾けてきました。
その中で、皆で「死ぬ」ことについて思い思いのレポートを書きました。尊厳死とリビングウィル、死の恐怖の由来、死は遺された者のためにある……などなど内容は終活から哲学にいたるまで様々で、幸福論や宗教論を横断しながら、普段ならなるだけ忌避したい死について対話したことで、 翻って今を生きる自らの考えを明確にし、さらに生きている社会をも浮き彫りにしていきました。
「凪の砦」という作品は、こうした語らいの時間を、演劇という表現方法を用いて試行錯誤しながら短編作品として上演を重ねてきましたが、いま一 度、人間らしい生き方死に方とは何か、それを全うできる社会とはどのようなものかを、お客さんと語らえる、そんな作品にしていきたいと考えています。
作・演出:柳沼昭徳
柳沼昭徳
1976年京都市生まれ。劇作家・演出家。烏丸ストロークロック代表。近畿大学在学中の1999年に「烏丸ストロー クロック」を旗揚げ。社会の抱える不全と、それが及ぼす人々への影響を描く。近年は各地で演劇ワークショップや市民参加型の創作も多く手がけている。平成28年度京都市芸術新人賞受賞、第60回岸田國士戯曲賞ノミネート。第23回OMS戯曲賞ノミネート。NPO法人京都舞台芸術協会理事(13年〜)。
『凪の砦』について
2016年、烏丸ストロークロックと庭ヶ月が京都でそれぞれ上演した、三ツ山養生所をめぐる短編劇5作品を加筆、再編し、一つ の長編劇へと集成する総収編。物語では、養生所で働くスタッフたちに焦点をあて、あの世へと旅立っていった入所者たちとの思い出と、入所者たちの語り遺した太平洋戦争、戦後、 高度経済成長、バブル崩壊、東日本大震災といった出来事の記憶を元に、これまでの日本のあゆみと、そこに生きた人びとの人生を辿っていく。
作・演出:柳沼昭徳 音楽・演奏:山崎昭典
■出演■
阪本麻紀 生坂美由紀 岡村里香 角谷明子 澤雅展
図師久美子 長谷川直紀 柳泰葉 西村貴治 たなべ勝也
■スタッフ
演出補/澤 雅展 長谷川 直紀
舞台監督/北方 こだち(GEKKEN staffroom)
照明/吉津 果美(GEKKEN staffroom)
音響/森永 キョロ(GEKKEN staffroom)[京都公演・松山公演]
下野 司 [名古屋公演]
宣伝美術/オフィスバックヤード
記録写真/東 直子
制作/富田 明日香(quinada)
主催/烏丸ストロークロック
企画・製作/オフィスバックヤード
協力/有限会社アンクル 有限会社現場サイド quinada
京都芸術センター制作支援事業
後援/特定非営利活動法人京都舞台芸術協会
◉名古屋公演
共催/ナビロフト Loft Plan
制作協力/名古屋演劇教室
■庭ヶ月
2014年、「えんげきの庭」と称し、世代や地域の垣根を越えて対話のできる場所を目指して柳沼が呼びかけた、三重・愛知・京都に暮らす20〜50代の社会人たち八名で構成されている。これまで、演劇史・評論・身体訓練など演劇にまつわるカリキュラムと並行して、社会問題、死生観など幅広いテーマを設け考察や議論を繰り返してきた。2016年には「庭ヶ月」として劇団化し『凪の砦』シリーズの短編創作を行う。庭ヶ月では、個々の主体性を重視し、劇作家や演出家主導ではなく、作品の取材から脚本の執筆、俳優やスタッフワークまで全てをメンバーたち自身で担ってきた。特に本作品のテーマや骨子である舞台設定や登場人物は、メンバーの対話の積み重ねの中から生み出された。
烏丸ストロークロック公演@アトリエ劇研(京都)
2016年4月 凪の砦③「還る浜は凪がず」
庭ヶ月公演@東山青少年活動センター(京都)
2016年9月 凪の砦④「ぬめる祠に寄る辺なく」⑤「戸を揺らすもの」
『柳沼戯曲における阪本麻紀』
やぎー(柳沼昭徳さんのことを勝手に私はこう呼んでいる)の戯曲には阪本ちゃん(阪本麻紀さん)が必要なんだろうなぁと強く感じる。やぎーの作品に出てくる人たちは、どこかしら生き辛さを抱えている。必死に生きているのに上手くいかない。自分の思っていた未来とは違う現実を突きつけられ、戸惑い混乱し、思いもしない行動に出たりする。その姿は滑稽にも痛々しくも見える。そして心に突き刺さる。そういった人物を阪本っちゃんは見事に演じてみせる。幸薄い女性を演じると関西一ではないかと思う。「『凪の砦』総収編」では彼女の一つの高みを観れたように思う。阪本麻紀という俳優が柳沼昭徳の戯曲を見事に支えているのだと思う。
はしぐちしん(コンブリ団代表)
『凪の砦』推薦コメント頂きました!
■『凪の砦』総収編 名古屋・松山公演出演者降板のお知らせ
烏丸ストロークロック×庭ヶ月 共同連作 『凪の砦』総収編への出演を予定しておりました岡村里香が体調不良による京都公演の降板後、以降の出演に向け体調の回復に努めておりましたが、万全な状態への回復が難しく、名古屋・松山公演への出演もやむなく降板することとなりました。出演者降板にあたり、公演を楽しみにして頂いているお客様には、京都公演に続きご心配とご迷惑をおかけいたしますことを、重ね重ね深くお詫び申し上げます。出演者・スタッフ一同、公演に向けて引き続き良い作品をお届けできるよう努めて参ります。何卒ご理解とご了承賜りますようお願い申し上げます。出演者降板によるご予約キャンセルや払い戻しなどのお問い合わせは、こちらまでお願いいたします。
〈お問合せ先〉烏丸ストロークロック 制作:富田明日香
【TEL】080-9745-7825(10:00~20:00) 【Mail】karasuma69@backyard-jp.com 2017年2月20日 烏丸ストロークロック