ナビロフト◎地域とつながるプログラム
このしたPosition!! リーディング公演
『人間そっくり』
名古屋初上陸!
作:安部公房 構成:油田晃(劇団Hi!Position!!) 演出:山口浩章(このしたやみ)
今年(2016年)より新体制による運営を開始したナビロフトは、7月に初の共催事業として、京都と三重を拠点とする《このしたPosition!!》公演を開催します。これを機に、ナビロフトでは新しく、様々な地域との交流・ネットワーク構築を目的とした《地域とつながるプログラム》を始動します。このプログラムが、当地域の舞台芸術文化発展の刺激となると同時に、日本のほぼ中央に位置する名古屋が、舞台芸術文化のハブ空港的役割を担い、全国の舞台芸術文化発展に寄与できるよう、尽力して参りたいと思います。
このしたやみ(京都拠点)と、劇団Hi!Position!!(三重拠点)がタッグを組み、全国を駆け巡る傑作不条理劇『人間そっくり』が、2016年7月、いよいよ名古屋初登場!
このしたPosition!!「人間そっくり」京都・名古屋公演 出演者変更のお知らせ
このしたPosition!!「人間そっくり」リーディング公演に出演を予定しておりました二口大学が、体調不良により出演することができなくなりました。演出を務めます山口浩章が代わりまして出演をいたします。お客様には心よりお詫び申し上げます。ご了承くださいますようお願い申し上げます(2016年5月30日)。《本件に関するお問い合わせ先》津あけぼの座 059-222-1101(平日10時~18時)
傑作不条理劇『人間そっくり』、4度目の巡回において、ついに名古屋初登場!
京都を拠点として活動を続ける演劇ユニット《このしたやみ》と、三重県・津あけぼの座の専属劇団《劇団Hi!Position!!》が共同製作し、2012年に東京・三重・京都の三都市で初演、一昨年(2014年)は広島・金沢の二都市で再演、昨年(2015年)は三重・松山・長崎・宮崎の四都市で再々演を行った安部公房の傑作不条理小説『人間そっくり』。4巡目となる今回、京都・名古屋・長野(上田)での上演が決定。再演を重ねる毎に更に進化し、深化する安部公房のめくるめく不条理世界を、是非ともご堪能下さい!
『人間そっくり』あらすじ
『こんにちは火星人』というラジオ番組の脚本を書いている〈ぼく〉の元に、火星人と名乗る男が訪ねて来た。奇妙な男は〈ぼく〉のファンだと言う。男の妻という女からの電話によると、男は退院したばかりの狂人らしい。女は、自分が迎えに行くまで30分間、怒らせないように穏便に話を聞いてやってほしいと言った。突拍子もない自称・火星人の話に歩調を合わせながら、ときどき男が垣間見せる狂暴的な気配に怯えて〈ぼく〉はこらえるのだが…。
名古屋公演情報
7月1日(金)19:30
7月2日(土)11:00/15:00
会場
日程
★アフタートーク開催
山口浩章(このしたやみ)
油田 晃(劇団Hi!Position!!・津あけぼの座)
松浦茂之(三重県文化会館・ネット中継)
関戸哲也(スクイジーズ/空宙空地)7/1ゲスト
おぐりまさこ(空宙空地)7/1ゲスト
小熊ヒデジ(てんぷくプロ)7/2ゲスト
cast
放送作家の男
二口大学(このしたやみ)
68年生まれ。京都市在住。舞台活動の傍らワークショップも数多く行い、近年は朗読、落語にも取り組む。演劇ユニット昼ノ月「顔を見ないと忘れる」(作・演出 鈴江俊郎)で第10回関西現代演劇俳優賞受賞。京都役者落語の会メンバー。龍谷大学国際文化学部芸術メディアコース非常勤講師、同志社大学学生支援プログラム講師、京都若者サポートステーション就労支援事業講師。
料金
◎一般前売・予約・当日共:2,000円
◎U-22割:前売・予約・当日共 1,000円
*U-22割は22歳以下の方ならどなたでも適用されます。劇場精算時に22歳以下であることを証明するモノ(免許証・保険証・パスポート・学生証など)をご呈示下さい。。
*津あけぼの座・こまばアゴラ劇場・アトリエ劇研・シアターねこの劇場支援会員は招待公演扱いとなります。
火星人の男
山中秀太郎(劇団Hi!Position!!)
1973年、北海道室蘭市生まれ。95年、三重大学在学中に劇団ゴルジ隊旗揚げ。05年、劇団ゴルジ隊解散。06年2月、音響・舞台製作会社 有限会社「現場サイド」設立。同10月、津あけぼの座をオープン。11年、特定非営利活動法人パフォーミングアーツネットワークみえ設立 副代表理事。津あけぼの座・四天王寺スクエア テクニカルディレクターに就任。舞台芸術製作の過程すべてを「現場」と捉え、そこに携わることによって、「観客・聴衆」「表現者・演者」を結びつける。 また、スタッフワーク全般について広く把握し、各セクションが演出上有機的に機能する製作環境をめざす。有限会社「現場サイド」代表取締役。三重県舞台管理事業組合事務局長。
関連企画開催!
*京都・名古屋・上田(長野)公演のご予約
*名古屋公演のご予約
◎作:安部公房
◎構成:油田 晃(劇団Hi!Position!!)
◎演出:山口浩章(このしたやみ)
■スタッフ
プロデューサー:松浦茂之(三重県文化会館)
音響・照明:上浜音光研究所
舞台美術:江戸橋トンテンカンテン
宣伝美術:橋本純司
■主催
特定非営利活動法人
パフォーミングアーツネットワークみえ
このしたやみ
劇団Hi!Position!!
放送作家の妻
火星人の妻
広田ゆうみ(このしたやみ)
06年までユニット〈小さなもうひとつの場所〉にて別役実作品を多数上演。〈広田ゆうみ朗読の会〉として朗読公演も行っている。ほか最近の出演作に、マレビトの会「血の婚礼」(松田正隆 演出)、京都芸術センター10周年記念式典演劇「式典」(三浦基 演出)など。同志社大学学生支援プログラム講師、京都若者サポートステーション就労支援事業講師等。朗読劇サークル「読書会」ナビゲーター。ワークショップデザイナー(大阪大学第一期)。
about Company
このしたやみ
Kyoto演劇フェスティバルの実行委員企画として「傘をどうぞ」「ソウルの落日」の上演にて演出 山口浩章/俳優 二口大学・広田ゆうみ という座組みで取り組む。 以降、同年8月の利賀演劇フェスティバル及び、9月の京都府立芸術会館ぶんげいマスターピース競演チェーホフにおいて、「熊」を上演し、このたび、長期的にこの3人で芝居創りに取り組もうと〈このしたやみ〉を結成。〈このしたやみ〉というのは、強い日差しの中、木の下にできる、濃い、しっとりとした影のこと。 京都を主な活動の中心とするが、各地で公演を行い、2009~2013年と三重・津あけぼの座で公演。岐阜・鳥取・石川・愛知・茨城などでも公演を行う。 2011年夏に富山県利賀で開催された、利賀演劇人コンクールで、このしたやみ上演の「紙風船」(岸田國士作)が高く評価され、演出担当の山口浩章は「優秀演劇人賞(演出)」を受賞した。2013年より山口浩章はロシア・サンクトペテルブルグ国立舞台芸術アカデミーへ留学。2015年凱旋公演として、三重県文化会館でこのしたやみ「熊」「タバコの害について」を上演。好評を博した。
チケット取扱(4月22日より)
■共催
スペースイサン(京都公演)
ナビロフト(名古屋公演)
ほおづき堂・犀の角(長野・上田公演)
■制作協力
名古屋演劇教室(名古屋公演)
■助成
芸術文化振興基金
『人間そっくり』作・構成・演出
作:安部公房
1924年〜1993年。小説家、劇作家、演出家。戦後の復興期にさまざまな芸術運動に積極的に参加し、三島由紀夫らとともに第二次戦後派の作家とされる。作品は海外でも高く評価され、30ヶ国以上で翻訳出版されると同時に、劇団「安部公房スタジオ」を立ちあげ、俳優の養成にとりくみ、自身の演出による舞台でも国際的な評価を受ける。晩年はノーベル文学賞の候補と目される。『人間そっくり』は、SF小説として1966年、雑誌『SFマガジン』9月号から11月号に、「前篇」「中篇」「後篇」の3回に分けて連載された。
構成:油田晃(劇団Hi!Position!!)
1995年、三重大学在学中に劇団ゴルジ隊旗揚げ。2005年の解散までの全ての劇作と演出を担当。2008年、津あけぼの座の専属劇団として劇団Hi!Position!!旗揚げ。以降、様々な舞台構成・テレビ番組構成などを手掛ける。 特定非営利活動法人パフォーミングアーツネットワークみえ代表理事、津あけぼの座・四天王寺スクエア プログラムディレクター、ワークショップデザイナー(大阪大学第一期)、三重大学・神戸学院大学非常勤講師。
演出:山口浩章(このしたやみ)
1994年、立命館大学在学中に山口吉右衛門の名で初舞台を踏む。2005年より演出家としての活動を専門にし、2007年『このしたやみ』を結成。2009年より大阪大学大学院にて演劇学を専攻、2010年修士号を取得、2011年の利賀演劇人コンクールにて優秀賞を受賞、2013年よりロシア、サンクトペテルブルク国立舞台芸術アカデミーのマギーストラトゥーラの一期生として留学、2015年学位を取得し帰国。俳優の身体と劇の構造に深く関係する空間造形により、言葉に出来ない関係性や感覚を具体化する手法で、その作品は国内外で高く評価されている。
【公演についてのお問い合わせ】
特定非営利活動法人パフォーミングアーツネットワークみえ
Tel:059-222-1101 Fax:059-222-1109 Mail:info@akebonoza.net